アート

アイ・ウェイウェイ氏が自宅軟禁状態に

中国の現代芸術家、艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏は6日、自身のスタジオの「解体パーティー」を企画した罪で中国当局により自宅軟禁に置かれていることを明らかにした。上海にある艾氏のスタジオが7日に政府の命令で取り壊される予定だったことから、艾…

国立国際美術館(大阪)

アルゼンチンの建築家、シーザー・ペリ設計のユニークなデザインの美術館。地下1階から2階、3階の展示室に降りていく吹き抜けが美しい。ただ、日本的な効率性優先の要請からか、エレベーターで地下に直線的に降りていくのだが、本当はスロープを歩いて降り…

マン・レイ展(大阪・国立国際美術館)

国立国際美術館は、金曜日は19時まで開館しているので、東京で見逃した「マン・レイ展ーー知られざる創作の秘密」を見に行く。マン・レイというと、カメラマンというイメージを持っていたのだが、展示は写真はもちろん、素描、絵画、オブジェから映画に至る…

「小型アートの販売機」ってガシャポン?「ART-O-MAT」とも違う?

アートを身近なものだと感じてもらうため、ミニチュアのアートを小さな箱に入れて販売する自販機が、ドイツ各地に設置されている。自販機の考案者はポツダム出身のアーティスト、ラーシュ・カイザーさん(35)。ロイターの取材に「アートとは全く関係のな…

フィンランド・アラビア博物館(美術館)

フィンランドの陶磁器メーカー、アラビアの工場9階にあるミュージアム。アラビアの名品の数々の陳列に加え、ロゴの変遷などの資料が展示されている。また、ここの窓からはアラビアの工場の全景を眺めることができ、その木々と融和した風景がまた美しかった…

フィンランド・デザイン美術館

北欧デザインに関心を持っている者としては一度は行っておきたい美術館といえるのだろうが、思ったよりも小ぶりな美術館だった。1階はアルヴァ・アアルトの家具からノキアの携帯電話までのフィンランドの現代デザインの流れが展示される。2階はロシア皇帝…

フィンランド・アテネウム美術館

ヘルシンキ中央駅前にあるフィンランド最大規模の美術館。ちょうど「VIVA ITALIA」というイタリア現代美術の企画展が開かれていた。なかなか刺激的な展示だったが、キアズマ(現代美術館)との棲み分けがどうなっているんだろうかと考え込んでしまった。見た…

フィンランド・国立現代美術館キアズマ

ヘルシンキにあるフィンランドの現代アートの美術館。展示物はデジタルアートやインスタレーションが中心だった。ある展示室の中央で長身の美男美女がキスしている。ずっと動かず固まっているので、これも超リアルな作品かと思ったら、動いた...。本当の人間…

三菱一号館美術館、あまりにも三菱的な...

ふっと時間ができたので、三菱一号館美術館に「三菱が夢見た美術館ーー岩崎家と三菱ゆかりのコレクション」を見に行く。「三菱一号館美術館開館記念展」ということで、平日なのに結構、混雑していた。観客の年齢が高めで、シルバー層の名所になっている感じ…

マティスJazz展(ポーラ・ミュージアム・アネックス)

アンリ・マティスのステンシル(版画)「Jazz」を集めた企画展。サイトの紹介によると、企画の趣旨は以下のとおり。 本展覧会は、アンリ・マティス(1860-1954)の版画による挿絵本『ジャズ』全20点(ポーラ美術館蔵)を展示します。 マティスは晩年、大病をして…

荻原碌山 (おぎわら・ろくざん)

明治の彫刻家。名前や作品は知っていたが、NHK「日曜美術館」で、その生涯を知る。ドラマチックな人生の人だったのだなあ。高齢まで行きた人かと思ったら、31歳で生涯を終えていた。それ以上に印象に残ったのは新宿・中村屋の創業者でもある相馬黒光との許さ…

神奈川県立近代美術館・葉山館

神奈川県立近代美術館は鎌倉館、鎌倉別館、葉山館の3つがあるのだが、葉山館は初めて行った。海沿いに建つ白い近代的な美術館。内部も広々としてシンプルで好感が持てた。ミュージアム・レストランの「オランジュ・ブルー」からの眺めも絶景なのだが、それだ…

古賀春江の全貌(神奈川県立近代美術館・葉山館)

先日、日本経済新聞の文化欄で、この「古賀春江の全貌ーー新しい神話がはじまる」展が紹介されていて、興味を持って、葉山まで見に出かける。 古賀春江というと、東京国立近代美術館で見た「海」( http://t.co/jPl7vmR)の絵で、1929年にこんなモダンな絵を…

山口蓬春記念館

日本画家、山口蓬春の葉山邸を記念館とした施設。邸宅を設計したのは山口と東京美術学校(東京芸大)で同窓だった吉田五十八。神奈川県立近代美術館・葉山館から歩いて数分のところにあり、美術館で案内を見て足を延ばす。 記念館は庭も含め邸宅全体を開放さ…

「田中一村 新たなる全貌」展(千葉市美術館)

千葉市美術館に「田中一村 新たなる全貌」を見に行く。田中一村の作品がこれだけの規模で展示されたことは初めてだと言うが、少年期から晩年に至るまでの収集作品に圧倒される。奄美大島の田中一村記念美術館にも行ったが、そこをも遥かに凌ぐ。 千葉に住ん…

朝倉摂展(BankART Studio NYK全館)

先日、横浜にある「BankART Studio NYK全館」で「朝倉摂展ーーアバンギャルド少女」を見てきた。舞台美術家の朝倉摂氏の個展。舞台装置の模型から舞台写真、挿絵、舞台デザインのためのスケッチ、絵本原画などが展示されている。これだけ揃うと圧巻。 面白か…

エマニュエル・ムホー Emanuelle Moureaux

フランス生まれの建築家。活動拠点は日本で、東京芸術大学東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科准教授でもある。世界の最先端デザインを走る英デザイン誌「Wallpaper*」で、巣鴨信用金庫の常盤台支店が紹介されていたのを見て、ボクは初めて知った。既に…

ブリヂストン美術館

知らない人はいないと言いたいくらい有名な美術館だが、中を見たのは今回が初めて。テーマ展示は「ヘンリー・ムーア 生命のかたち」。これはこれで彫刻から紙作品、そして「ストーンヘンジ」の版画シリーズと面白かったが、それ以上に圧倒されたのは常設展示…

「湯煙に浮かぶ富士山」(THE NIKKEI MAGAZINE)

銭湯の壁にある富士山の絵はおなじみのものだが、今日の日経新聞に折り込まれていた「THE NIKKEI MAGAZINE」に「湯煙に浮かぶ富士山---からだも心も清める力」(林哲矢)という3ページのビジュアルな記事が載っていた。赤富士から東京スカイツリーが描きこま…

徐一暉(シーイーホエ)Xu Yihui

中国の現代アーティスト。NHK-BShiの「衝動〜北京芸術村から20年〜」というドキュメンタリーを見ていて、その作品に惹かれる。毛沢東語録を思わせる赤い本がモチーフとして使わている。で、いながら、文化大革命の時にノスタルジアを持っているのかと思っ…

江戸みやげ 所蔵浮世絵品選(千葉市美術館)

伊藤若冲アナザーワールドを見に行った千葉市美術館での併設企画。浮世絵はほとんど興味がなかったのだが、まあ、ついでにと思ってみたら、意外と面白かった。歌麿、写楽、北斎、広重とった超一流どころは「あ、教科書で見た」という感じなのだが、それまで…

伊藤若冲アナザーワールド(千葉市美術館)

一度、見てみたかった伊藤若冲の美術展。千葉市美術館での開催なので、点数はそれほどないのかと思ったら、かなりの点数があった。伊藤若冲に惹かれるきっかけとなった作品「樹花鳥獣図屏風」*1が展示してあったのは、うれしい驚き。今回は墨絵が中心の企画…

モエレ沼公園

北海道・札幌市の郊外にある、イサム・ノグチが基本設計をした公園。公園そのものがイサム・ノグチの作品と言える。遊具などは、まさにノグチの世界。新緑が美しく、日曜なので家族連れも多かった。子どもたちが遊ぶ姿も脳裏に描きながら、ノグチは、この風…

北海道立近代美術館

三岸好太郎美術館から歩いて、すぐのところにあるため、覗いてみる。ちょうど留萌育ちの版画家、阿部貞夫の企画展を開いていたのだが、これが良かった。北海道の生活の中から切り取られて風景が美しい。この美術館は、エコール・ド・パリの国内外の作品を中…

北海道立三岸好太郎美術館

三岸節子の夫で、夭逝した天才画家、三岸好太郎の美術館。三岸節子のファンとなり、あとから三岸好太郎について知って、興味を持ったのだが、期待通り、インパクトのある作品が展示されている。31歳の若さでなくなった人なのに、画風はめまぐるしく変化して…

モーリス・ユトリロ展(損保ジャパン東郷青児美術館)

東郷青児美術館がユトリロの特別展。ウェブページによると… モーリス・ユトリロ(1883〜1955年)は、ルノワールら著名な画家のモデルをつとめ、自身も画家として活躍したスュザンヌ・ヴァラドン(1865〜1938年)の私生児としてフランスのパリで生まれました…

三岸節子展(日本橋高島屋)

大ファンの三岸節子の没後10年を記念した企画展。夫の三岸好太郎、息子の黄太郎の作品も展示され、充実した内容。こうして初期の作品から絶筆となった94歳の作品まで並べてあるのを見ると、圧巻。日本にいた時の作品の暗さが、63歳からフランスに移ると、…

上海工芸美術館(Shanghai Arts and Crafts Museum)

中国・上海のフランス租界にある白亜の美術館。「上海工芸美術博物館」と紹介しているサイトも多い(どっちの訳語が正しいんだろう)。中は、象牙の彫刻やら、刺繍やら織物やら、切り絵やら、中国の工芸品が展示されると同時に、職人さんが中で作業をしてお…

上海美術館(Shanghai Art Museum)

中国・上海の人民広場の横(南京西路側)にある美術館。建物は格式ある古い建物だが、中身は現代アート。絵画よりもオブジェが面白かった。面白いのは絵画などはそのまま販売していることで、売約済の札が貼ってあったりする。もうひとつ不思議なのは、館内…

サイバーアーツジャパン(東京都現代美術館)

メディアアートの世界的祭典「アルスエレクトロニカ」(オーストリア・リンツ市)の30周年を記念して、日本のアート&テクノロジー、メディア芸術領域の特集展を開催します。 1979年の創始以来、同フェスティバルは、冨田勲、坂本龍一+岩井俊雄や明和電機ら…