エジプト情勢を知るには、このあたりのサイトかと。日本のメディアはちょっと...

 エジプトで始まった反政府運動は昨日もタハリール広場に数十万人の市民を集結したという。今回のエジプトの動きを見ていると、どうも日本のメディアは頼りない。どうもレポートがあてにならない印象を受ける。日本のメディアでは、長引くストで市民に疲労感とか、デモ参加者は減少とかいっていたら、昨日の大集会。どうも根底に前原外相が言うのと同様のムバラク大統領で9月までに政権移行を考えればいいんじゃないの、という意識があるように見え、そうした視点で報道しているようにみえてしまう。
アルジャジーラ 報道の戦争すべてを敵に回したテレビ局の果てしなき闘い デモの人数も市民の疲労感も、それはそれで事実だと思うが、エジプト革命を読む上では、そこを強調するのは違うのではないかと思えてしまう。デモは、イスラムの休日にあたる金曜日に山場を持ってきているわけだし、そのときどきで参加者を比較しても仕方がないんじゃないか。市民の疲労感もあるだろうが、発言の主は、取材に協力してもらっている通訳やガイドの人たちで、こんなにデモが続いたら観光も止まって堪りませんよ、とか言っているのがベースになっているのではないかとか、つい邪推してしまう(アラビア語のできない欧米系記者の中にも同様の記事があるんじゃないかと)。こうした情報に着目する根底には、反政府デモを烏合の衆とみて、市民運動が自壊し、ムバラクの議会の野党による穏健な(米国が望むような)政権移行を期待する希望的観測があるのではないかと思えてしまう。外務省がそんなレクチャーしているのかなあとか。事件を読む視点を外務省に借りているんじゃないかとか。

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北朝鮮が中国から家畜用飼料を輸入して、軍人に食糧として配給?

北朝鮮の食糧不足事態が最悪の状況となっている。北朝鮮が中国から家畜用飼料を輸入し、食糧と偽装して軍人に供給していることがわかった。米国には「監視を受け入れるので食糧を支援してほしい」と要請した状態だ。 ラジオ自由アジア放送は、北朝鮮の両江道(ヤンガンド)地域の消息筋の話として、「1月末から税関を通じて包装容器に木の棒の商標がついている中国産のコメが大量に輸入され軍部隊と突撃隊らに優先供給されている」と伝えた。このコメは石ともみがらがほとんどの動物飼料用というのが消息筋の証言だ。

 動物用飼料のコメを輸入して、軍人に食糧として配っているという話。本当だったら、北朝鮮の食糧事情もかなり厳しい。たださえ、食糧価格の高騰が問題になっている昨今、市民はもっと大変ということだろうか。
北朝鮮飢餓の真実―なぜこの世に地獄が現れたのか? 日米同盟vs.中国・北朝鮮 (文春新書) 北朝鮮・中国はどれだけ恐いか (朝日新書 36)

史上最大の作戦

 巨額予算のオールスター戦争映画のハシリというべき映画。第二次世界大戦のノルマディー上陸作戦を米・英・仏・独の視点から描く。昨晩、NHK-BShiで放映していた。モノクロの画面を見ていると、まるで記録映画みたいな感じ。「血のオマハ」といわれた上陸戦はスティーブン・スピルバーグの「プライベート・ライアン」の凄絶な描写に比べると牧歌的。スピルバーグの映画がテレビ画面的な局地戦の雰囲気があるのに対して、こちらは空中撮影を含めて雄大なスケール感がある。いまや大御所のショーン・コネリーが軽い役で出ていたり、時代を感じさせる。この映画の原作となったコーネリアス・ライアンの「史上最大の作戦」はノンフィクションとして読み応えがある。ライアンの最高傑作は連合軍の負け戦を取材した「遙かなる橋」(映画化タイトル「遠すぎた橋」)だと思うけど。
史上最大の作戦 [DVD] 史上最大の作戦 (ハヤカワ文庫NF) 

ブラウザーはChrome。ネット活用にGoogle、はてブ、Twitter、Evernote、Facebook。ちょっと気になるNaver

 このところ、利用しているインターネット周りのツールやらサービスやらをまとめてみると...。
はじめてのGoogle Chrome―新機能満載!Webブラウザのインストールからカスタマイズまで! (I・O BOOKS) まずブラウザーは、GoogleChromeがすっかりメーンになってしまった。画面を広く使えるし、安定している。以前は、WindowsではFirefoxMacではSafariを中心に使っていたのだが、今はWindowsMacChromeがメーンにってしまった。以下のような話を読むと、ますますChromeに傾斜してしまう。
 ハックされない唯一のブラウザだったChromeが, 今年は参加料を払って再びコンペに参加(TechClunch) => http://t.co/LYCeI0U
 ノートパソコンが壊れてしまったのをきっかけにWindowsノートにしたものの、すぐにMacに戻りたくなって仕方がなかったのだが、最近は、どんな作業をするにしてもブラウザーの上でなんだから、Chromeを使っている分には、MacでもWindowsでもどっちでもいいか、という気分になってきた。もともと全てアップルの世界に飲み込まれしまうのも、ちょっとなあ、というのがWindowsにしたきっかけだったのだが、以下のような話を読むと...

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ムバラク関連のウィキリークス情報、日本のメディアも自分で調べたら、と思ってしまったりして

 朝日のサイトに、こんな記事が出ていた。

エジプトのムバラク大統領は米政府による中東の民主化の失敗をたびたび指摘し、民主化要求を受け入れる余地はない――。民間告発サイト「ウィキリークス」で公開されている米外交公電に、米外交官によるそんな分析があることが分かった。米紙ワシントン・ポストが8日報じた。公電は2009年5月、駐エジプトのスコビー米大使がホワイトハウスあてに送った。ムバラク氏について「過激なイスラム主義を嫌う古典的な世俗主義者」で、最大野党勢力ムスリム同胞団を「国益を損なう最悪の存在」とみている、と分析。「社会の混乱よりも少数の者が苦しむ方がよいと考えている」とし、民主化運動が混乱に発展することを極度に警戒していたという。

 ウィキリークスが暴露した外交公電によると、エジプトのムバラク大統領が中東の民主化は失敗すると米国の外交官に語っていたという話。そんな話題も出ていたのだろうな、という類の話のなのだが、「ん」と思うのは「米紙ワシントン・ポストが報じた」という一節。自分で調べたのではないのか...。
 ウィキリークスのサイトにある外交公電を自力で調べようと思わないのだろうか。大量の文書だから(しかも英語だから)大変だということはわかるけど、文書は「Secret US Embassy Cables」というタイトルで今でもネット上に公開されている。それがこちら。

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バルセロナ、グアルディオラ監督が1年続投で合意。Facebookでは2万4000人が「いいね!」

バルセロナは8日、クラブの公式サイト上で、ジョゼップ・グアルディオラ監督と2012年6月末までの1年間の契約延長で合意に達したことを発表した。両者は一両日中にも正式に契約にサインするとのことだ。

 いま世界最強のサッカークラブといわれるFCバルセロナグアルディオラ監督が来シーズンまで契約を1年延長。Facebookの「バロセロナ」ページを見たら、このニュースに2万4000人以上が「いいね!」をしていた(私もしました)。この「バルセロナ」ページのファンは900万人を超えているから、「いいね!」も時間とともに、さらに増えていくのかもしれない。
Facebookの「FCバルセロナ」ページ => http://www.facebook.com/fcbarcelona
【追記】
 YouTubeの「FCバルセロナ」チャンネルが監督契約延長記念として、選手時代からのグアルディオラの動画をアップしている。

 若いなあ。バルセロナ育ちのグアルディオラは本当に愛されているんだなあ。

グアルディオラのサッカー哲学

グアルディオラのサッカー哲学

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