ITは、India-Taiwanの略?

 「Fortune」の最新号(2005年10月31日号)に、エイサーの創業者であるスタン・シー(Stan Shih)のインタビューが載っているのだが、ITをIndia-Taiwanの略語にしたいといっていた。台湾の持つハードの研究開発力とインドのソフト技術が結びついて、シリコンバレーと並ぶIT(Information Technology)の拠点にするという構想。あり得ないシナリオではないし、現実にベンチャーキャピタルをつくって、実現に邁進しようとしている。中国本土は製造業の拠点として、コストや労働力の点で優れているが、ソフト開発は国内をみている。一方、インドは英語力と数学力を基盤に、いまや世界のソフトウエア開発拠点になりつつある。台湾もグローバルな土地柄だし、確かにインドと台湾の結合はグローバルな競争力を生み出すかもしれない。台湾にとって重要なのは、研究開発とブランドの創造力というのがスタン・シーの意見。