劇団四季ミュージカル「キャッツ」

 「キャッツ」を見る。最初はネコのミュージカルかあ、と思っていたのだが、ダンスが群舞、ソロ、デュエット、タップと多彩で、すぐに「キャッツ」の世界に入れ、面白かった。アンドリュー・ロイド・ウェーバーのミュージカルは舞台で「レ・ミゼラブル」、映画で「オペラ座の怪人」「エビータ」を見たが、「キャッツ」はもっとエンターテインメント性が強い。「キャッツ」特製の劇場も舞台と一体化していて、ひとつの世界を創っている。これだけのキャストが踊ると、誰のダンスがいいか、惹かれるか、と見てしまうのだが、出演陣では、ジェリーロラム=グリドルボーンを演じていた遠山さやかがお気に入り。男性陣では、ソロダンスで見せるミストフェリーズ役の金子信弛が素晴らしい。ディミータ(有永美奈子)、ボンバルリーナ(遠藤瑠美子)のダンスも良かった。「メモリー」を歌うグリザベラ(重水由紀)はちょっとイメージが違った。でも、ともあれ、アンコールの最後まで楽しめた。
 http://www.shiki.gr.jp/applause/cats/main.html