ウォールストリートでは「Greed is good」?

米証券最大手ゴールドマン・サックス・グ ループのロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)が今年受け取っ たボーナス6790万ドル(約77億4500万円)は、米金融業界のCEOに与え られたボーナスの過去最高記録を塗り替えた。同社はサブプライム(信用力の 低い個人向け)住宅ローン問題のさなか、過去最高益を達成した。

ウォール街(特別編) [DVD] 映画「ウォール街」で、マイケル・ダグラス扮する乗っ取り屋、ゲッコーは「Greed is good」と言い放つのだが、この台詞、ウォールストリートでは真実なのだなあ。サブプライム問題のなかで、いかにうまく売り逃げて最高益をあげたからといって報酬が77億円というのはねえ。どこか狂っているよなあ。この狂気の世界が資本主義だというのならば、それはそれでねえ。プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神は雲散霧消してしまったのだろうか。21世紀にあっては、強欲は善なのか。