政府・自民党は、武藤・日銀新総裁を提案

政府は7日午後、日銀の福井俊彦総裁(72)の後任に元財務次官の武藤敏郎副総裁(64)を充てる新たな正副総裁の人事案を国会に提示した。2人の副総裁には、元日銀理事の白川方明(まさあき)・京大教授(58)と経済財政諮問会議議員の伊藤隆敏・東大教授(57)の起用を提案した。正副総裁の任命には衆参両院の同意が必要で、19日の任期切れを控え、政府・与党は14日までに衆参両院の本会議で人事案への同意を得たい考えだ。だが、参院の同意のカギを握る民主党は武藤氏の昇格に同意しない構えで、決着までは曲折が予想される。

 この危機的な状況の中で、政府は、19日で任期切れになる日銀総裁に武藤副総裁の昇格を国会に提案。しかし、民主党は、どう動くのかわからない。この時期に、日銀総裁もまだ決められないというのは、危機管理も何もなくなってしまう。いまこそ、政治が大切な時期なのに。