きつかわゆきお「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。」

ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。

ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。

 橘川幸夫氏というと、「インターネットは儲からない!」とか「暇つぶしの時代?さよなら競争社会」とか刺激になる本が多い。その橘川幸夫氏が、ひらがなの「きつかわゆきお」となっての出版。なぜだかは分からないが、ともあれ、きつかわ語録の本。「深呼吸する言葉」というキャッチフレーズが帯に書いてある。1ページに1メッセージで108篇なので、すぐに読めてしまう。で、奥付を見ると、

 本書の言葉は、個人的な利用に限り、ブログ、メルマガ、メールなどの転載を認めます。その際は「深呼吸する言葉/著・きつかわゆきお/出版社・バジリコ」と明記してください。

 とある。インターネットらしくクリエィティブ・コモンズ(非営利的な利用に限って作品の利用を認める?)かしら。ということで、「深呼吸する言葉/著・きつかわゆきお/出版社・バジリコ」としたうえで、個人的に気に入った言葉は・・・。

 文明とは遠心力であり、文化とは求心力である。

 いまの世界の状況だなあ。

 楽しい生き方とは、楽しいことをして暮らすことではない。楽しくないことはしない、という生き方である。

 ふむふむ。

 頭の良い人は、より頭の良い人に騙される。

 これも、あるなあ。

 人の悪口を言う人は、人に大事に扱ってもらいたい甘えん坊さんだ。

 こういう心理が深層にあるなあ。

 やさしさとはある種のニヒリズムである。自分なんかたいしたもんじゃない、と思わない限り、他人にはやさしくなれない。

 当たっているなあ。で、これに通じるのが

 勇気のある人は普通でいられる。思い切ったことをする人は、みんな臆病者だ。

 そうだよなあ。「Only the Paranoid Survive」なんだよねえ。アンディ・グローブの発言にも通じてくるなあ。

 リコウにつける薬が必要である。

 薬が必要なのはバカだけじゃないんだよね。確かにリコウはもっと必要かも。反省しないしなあ。

 オタクとは、専門家以上に専門知識を持った素人である。

 これまた、そうだよなあ、と頷いてしまう。

 大切なことは「考える」ことではなくて、「決める」ということだ。

 これまた真理だなあ。決めなければ、いくら考えても、意味はないしねえ。特にビジネスではそうかも。人生でもそうか。

 始める時はウェットに。終わるときはドライに。

 これはビジネスの言葉みたいだな。ともあれ、言葉が深呼吸しています。何か迷ったときとか、悩んだときに、ぱらぱらと読み返すといいのかも。