米シティが、事実上の政府管理銀行に

米金融大手シティグループは27日、政府の所有する優先株普通株に転換することで政府と合意した、と発表した。政府は持ち株比率が約36%の筆頭株主になる見通しで、シティは事実上、「公的管理」に入ることになる。シティは08年10〜12月期決算まで5四半期続けて純損失を計上。この間の損失額は米金融大手で群を抜く規模だったが、損失計上の増加に歯止めがかかる気配はない。昨年2度にわたって計450億ドル(約4兆4千億円)の公的資金を注入されたのに加え、2度目の注入の際には米政府から最大約2350億ドル(約23兆円)の損失保証も受けた。ところが今月に入って再び投資家の不安が強まり、株価は一時、1ドル台まで急落。3度目の「救済」は避けられないと見られていた。

 バブル崩壊後の金融危機の極限から再生していく過程では、信用を保持するために一度、銀行を政府の管理下に置く必要があるんだろうなあ。日本も同じ過程を通ってきたわけだし。シティがそこまで行ってしまうのはすごいと思うけど、再生への過程なんだだろうなあ。