華麗なる賭け

 「トーマス・クラウン・アフェアー」(「Thomas Crown Affair」は原題)というリメイクがあるが、やはり、スティーブ・マックィーンフェイ・ダナウェイ主演の、この映画のほうが良いなあ。ミシェル・ルグランの主題歌「風のささやき」も、ノーマン・ジュイソン監督の嫌みなくらいスタイリッシュな演出も好きだなあ。マックィーンはスマートでダンディだし、フェイ・ダナウェイは「俺たちには明日はない」よりも、こっちのほうが良いかも。で、改めて気がついたのは、マックィーンはウォール街のリッチな経営者の役立ったけど、為替のアビトラージで儲けているという設定だったんだなあ。1968年の映画なのに、斬新な設定だったなあ。今考えれば、ヘッジファンドで大儲けしているみたいなもんで、先端的な人というイメージだったんだろうなあ。