小飼弾「新書がベスト」

新書がベスト (ベスト新書)

新書がベスト (ベスト新書)

 副題に「10冊で思考が、100冊で生き方が変わる」。小飼弾による新書のすすめ。確かに各出版社がこれだけ力を入れて新書を出してくると、新書は現代を知る雑誌であり、森羅万象を語る百科全書だ。新書を大人買いして読んでいけば、相当な教養と知のインフラを自分の中に築ける。そうした新書論が半分、後半は各社の新書レーベル寸評で、オススメ本、ダメダメ本の紹介を含めて面白い。読み終わると、新書を買いに行きたくなってしまう。
 ということで、後半紹介されている本で気になった本は......
・遠山啓「数学入門(上)(下)」(岩波新書
永六輔「大往生」(岩波新書
湯浅誠「反貧困」(岩波新書
・依田高典「行動経済学」(中公新書
・小倉貞男「物語 ヴェトナムの歴史」(中公新書
・鯖田豊之「金が語る20世紀」(中公新書
・青砥恭「ドキュメント 高校中退」(ちくま新書
斎藤孝「現代語訳 学問のすすめ」(ちくま新書
・佐藤克文「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ」(光文社新書
竹内薫「99.9%は仮説」(光文社新書
養老孟司唯脳論」(ちくま文芸文庫)
加藤徹「貝と羊の中国人」(新潮新書
・伊藤智義「スーパーコンピューターを20万円で創る」(集英社新書
・21世紀研究会編「法律の世界地図」(文春新書)
佐々木俊尚「グーグル 既存のビジネスを破壊する」(文春新書)
福岡伸一生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書
門倉貴史「日本の地下経済」(講談社+α新書)
佐々木俊尚「ネットがあれば履歴書はいらない」(宝島新書)
津田大介Twitter社会論」(新書y)
デイビッド・セイン「3語で9割通じる英会話」(青春新書)
・エレナ・ジョリー「カラシニコフ自伝」(朝日新書
掛谷英紀「学者のウソ」(ソフトバンク新書)
牧野武文Googleの正体」(マイコミ新書
・齊藤正明「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」(マイコミ新書
 備忘録として書き留めていたら、かなりの数になってしまった(これでも紹介されている本の一部だが)。読みたい本は山ほどあるな。この本を読むまで知らなかった本と、有名な本で既に知ってはいたが、食わず嫌いで敬遠していたのが小飼氏の推薦で見なおした本の2種類。ここはひとつ、まとめて買いか。