タイで最も有名な日本人が登場する映画:「メナムの残照」

 柿崎一郎『物語 タイの歴史』によると、タイで日本人というと、まずイメージされるのは「メナムの残照」の「小堀」らしい。で、「アジア文庫」というサイトにあった「メナムの残照」の紹介は以下の通り。

太平洋戦争のさなか、日本軍はタイ・バンコクに進駐していた。ある日、美しい娘アンスマリンは日本軍将校の小堀と出会う。彼女は周囲の地下抗日運動を進める人々と同じく反日感情を持っていたが、やさしく誠実な小堀に次第に惹かれてゆく。小堀への思いと日本への反感の間で彼女の心は揺れ動くが、やがて二人は結婚する。高潔な将校であった小掘はアンスマリン(“太陽”の意)を日出子と呼び愛した。小堀の子供を身籠もっていたアンスマリンは、戦火拡大でバンコクが空襲を受けた夜に行方不明の小堀を探しに急ぐが‥‥‥

 なるほど。柿崎氏によると「映画では日本人や日本文化の描写がおかしい点もあるが、(第2次大戦)当時のタイと日本の関係を知る上で格好の題材であるので、我々日本人もぜひ一度は見ておくべき作品」とのこと。