朝日の大阪地検特捜部・押収資料改ざん事件スクープに新聞協会賞

日本新聞協会は6日、2010年度の新聞協会賞(編集部門)の追加受賞者として、朝日新聞社の「『大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件』の特報及び関連報道」(大阪本社社会グループ取材班)を選び、発表した。同協会は「すぐれた調査報道として高く評価される」としている。今年度の新聞協会賞は9月1日の選考委員会で決まっていたが、「特に優れたスクープ」の場合は追加決定できる。9月の選考委員会後に受賞者が決まるのは初めて。

 2010年度の新聞協会賞、既に受賞作は決まっていたのだが、朝日の大スクープが出て、追加で新聞協会賞受賞が決まる。これは当然だろうな。久しぶりの調査報道の炸裂だったから。これが入っていなかったら、何の賞か、わからなくなってしまうし...。
 しかし、2010年度の賞というならば、2010年1〜12月、あるいは、2010年4月から2011年3月とか、期間を区切って、すべて終わってから、翌年度に発表したほうがわかりやすい気がするけど。慌てて受賞作を追加する必要もない。新聞週間の10月15日に開かれる新聞大会に授賞式をする関係で、この中途半端な区切りになっているのだろうか。
 なお、9月1日に発表されていた新聞協会賞・編集部門の受賞作は以下のもの。

日本新聞協会は1日、2010年度の新聞協会賞7件を発表した。編集部門は信濃毎日新聞社の連載企画などによるキャンペーン「笑顔のままで 認知症―長寿社会」、読売新聞東京本社の特報「核密約文書 佐藤元首相邸に」、4年ぶりに訪中した北朝鮮金正日総書記をとらえた共同通信社のスクープ写真、八丈島近海で消息を絶った漁船の乗組員が4日ぶりに救出された瞬間を撮影した日本放送協会の映像の計4件が受賞した。

 どれも立派といえば立派な報道だけど、やはり朝日の調査報道が際立つ。
【やぶしらず通信・関連ログ】
 村木厚労省局長事件で検事が資料改竄ーー朝日の大スクープ (2010年9月21日) http://t.co/ySTl9UK