中国人は月面着陸を考えている?

 中国・人民網日本語版に以下のような記事が出ていた。

1日の月探査衛星「嫦娥2号」打ち上げ成功を受け、いつ中国人が月に上陸できるかに関心が集まっている。新華社が伝えた。月探査計画の呉偉仁総設計師によれば、リスクの高い月面上陸は順序を追って進めなければならない。今のところ中国は月探査計画として、「周回」「着陸」「回収」の3ステップの計画を立てている。中国人の月面上陸は、探査機の月周回と月面着陸に成功し、無事サンプル回収後、ようやく基本条件が整う。それは2020年以降になるだろう。

 中国は有人月面着陸を考えているのか。成長国として燃えているんだなあ。「中国人、日本人、インド人、誰が先に着陸するか?」がタイトルなんだが、日本人として、そうしたことを考えたことがなかった。中国は2020年以降をにらんで動いているのか。
 宇宙開発というと、科学の世界では無人探査、経済の世界では超高額・宇宙遊覧ツアー商品開発(とりあえず地球のまわりだけ)、政治の世界では票にならないーーみたいなところで進んでいるのか、と思っていた。そういえば、米国でも国家としての威信回復のためか、再び月面着陸を、みたいな話が出ていた記憶もうっすらとあるが、中国はやる気まんまんに見える。
 鉄腕アトムの国、日本は有人宇宙船よりも無人探査のほうに走りそうだけど。「はやぶさ」も擬人化して涙してしまうような国だし、名前さえちゃんとつければ、人でもモノでもいいのかも...。それとも挑発されて、有人宇宙船開発競争に参戦するのだろうか。