イーグル・アイ スペシャル・エディション (2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2009/02/13
- メディア: DVD
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (50件) を見る
政府内の狂信的グループが犯人かと思ったら、コンピューターが悪役。このあたりは現代風。国防総省のシステムが治安対策ということで、電話、メールからブログ、SNSにいたるまでネットを飛び交う個人情報を収集・分析する一方、街中にある監視カメラで個人の行動も監視し、個人の心理・性格を解析、行動を予測する。目的は違うけど、これなんか現実にフェースブックやグーグルがやりたいことかもしれない。ロボット兵器も登場し、主人公たちを追跡し、攻撃するなど、どれも現実に起こりうることという印象を与え、リアル。
いろいろな映画の影響が感じられる映画でもあった。主人公がワケのわからないまま、次から次へと危機に陥るのは、マイケル・ダグラス主演、デビッド・フィンチャー監督の「ゲーム」を思い出した。暴走するコンピューターは、スタンリー・キューブリックの「2001年 宇宙の旅」のHALの目と「アイ、ロボット」の丸いシャンデリアのようなコンピューターが融合したようなデザインだった。
ヒロインは、ミシェル・モナハン。米国中西部っぽい感じの人(独断的印象だけど)。刑事役で、ビリー・ボブ・ソーントンが出ていた。好きな役者さん。女性捜査官は「シン・シティ」が印象的だったロザリオ・ドーン。
ラストはいかにも米国映画風。普通、あのラストだと、主人公は死んでいるでしょ。しかし、それがボーイ・ミーツ・ガール風のハッピーエンド風のエピローグで幕切れというのは、米国の観客は納得しないんだろうな。フランスとかイギリスとか欧州系の映画だと、主人公が死ぬばかりか、最後は事件の真相まで政府が隠蔽してしまうんだろうけど。