柳田法相、暮令朝改で辞任。後任は仙谷官房長官が兼務...。事態を収拾したいのか、喧嘩を売りたいのか...

柳田法務大臣は、菅総理大臣に会い、国会軽視とも受け取れる、みずからの発言の責任を取って辞任しました。後任の法務大臣は、仙谷官房長官が兼務することになりました。柳田法務大臣は、今月14日、広島市内で開かれた会合で「法務大臣は、国会答弁で、わからなかったら、2つ覚えておけばいい。『個別の事案については答えを差し控える』、あとは『法と証拠に基づいて適切にやっている』の2つだ」などと述べました。

 昨晩は辞めないと言っていたのに、朝令暮改ならぬ暮令朝改で柳田法相が辞任。情けない...。この週末の右往左往は何だったのだろう。さらに驚きは、仙谷官房長官の法相兼務。まず、これだけ時間があったのに、きちんとした後任が指名できない...。官房長官が兼務して、出来る仕事じゃないから、これって暫定ということでしょう。次に、仙石氏自身、「暴力装置」発言で同じく野党の攻撃を浴びている。その人を、検察という「暴力装置」を持つ法相に据えたこと。これで事態を収拾したいのか、それとも野党に喧嘩を売りたいのか、わからない。団塊世代全共闘世代は闘争好きだから、平和を求めなければならないときでも、闘争本能のまま動いてしまうんだろうか。
 で、「暴力装置」についていえば、左翼用語で、一度は「教養」なり「流行」なり「知恵熱」としてマルクスに近づくのが青春の証だった、ある世代の人たち(50歳以上?)にとっては、一般的な言葉。ある大企業の役員が「税務署は国家の暴力装置だよなあ」というのを聞いたこともある。まあ、国家という権力そのものが暴力装置ではあるわけで、それを権力を持つ者の「畏れ」として自戒する発言ならば、良いことだと思うのだが、学生時代同様、当事者意識のない反体制発言ならば、これはどうかと思う。仙谷官房長官が、どっちで使ったか、という話だと思うけど。
 で、昨日の鳩山前首相の発言...

民主党の鳩山前首相は21日、都内の東京大学駒場キャンパスで講演し、菅首相政権運営について、「何をしたいのか(分からない)」と疑問を呈した。

 今日のニュースを見ても、確かに何をしたいのか、わからない。まあ、菅さんも鳩山さんに言われたくはないと思うけど。
【追記】
 仙石さんに自民党から今日も質問が...

仙谷由人官房長官は22日午前の参院予算委員会で、自身が18日に自衛隊を「暴力装置」と表現し、発言を撤回、謝罪したことについて「現在与えられた職責を全うすることで政治家としての責任を果たしていく」と述べ、引責辞任を否定した。自民党佐藤ゆかり氏への答弁。

【やぶしらず通信・関連ログ】
柳田法相、やっぱり辞めないと言っている... (11月21日) => http://t.co/HUHL4sG
菅首相、「国会答弁は2つでOK」発言の柳田法相を更迭へ。......と思ったら、事態は混沌、続報は一転... (11月20日) => http://t.co/6y4O7kH