「内閣支持率1%でも辞めない」発言を広めて、鳩山・前首相は菅政権を潰したい? あるいは、単なるオシャべリ?

菅直人首相は27日、首相官邸近くの中華料理店で鳩山由紀夫前首相と約1時間半にわたり会食した。会食後の鳩山氏の説明によると、菅首相政権運営への協力を鳩山氏に求め、「内閣支持率が1%になっても辞めない」と語ったという。両氏が会食するのは、今年7月24日以来とみられる。9月の党代表選で小沢一郎元代表を支持した鳩山氏との関係修復を図るため、首相が要請した。柳田稔前法相の更迭や仙谷由人官房長官らの問責決議案可決など逆風が続く菅首相に対して、鳩山氏は「挙党一致」で政権運営にあたるよう助言したという。

 何かやりたいことがあって、内閣支持率が1%になっても辞めないと言うのならば、いいけど、一体、何をやりたいのだろう。首相で居残りたいだけだったら、こんなに酷い話はないけど。しかし、誰が聞いても嫌悪感を持つ、こんな話を、政界から引退すると言っていた前任者がペラベラ話すというのは何なのだろう。菅首相の味方のふりをして、後ろから撃ちたいのか、あるいは、何にも考えないオシャべリなのか。
 こうなると、鳩山、菅、小沢そろって引退してもらって、民主党に出直してもらったほうがいいような。でも、3人とも自分たちが創業者で、今をつくったのは自分たちで、自分たちがいなければ、組織は回らないと思っているだろうから、辞めないんだろうな。何だかダメになった会社に似てきたなあ。会長、社長、相談役の暗闘で会社が動かなくなってしまう。顧客、株主、社員は視界から消え、ライバル企業との競争という外へエネルギーが向かわず、権力闘争のための権力闘争という不毛なコップの中の争いに社内のエネルギーが消耗されていく...。
【11月28日追記】ああ、この言葉の軽さ。鳩山前首相が発言訂正
 「1%」発言について早くも鳩山前首相が...

民主党鳩山由紀夫前首相は28日、茨城県取手市で開かれた党会合で講演し、27日に行われた鳩山氏と菅直人首相との会談で、首相が「(内閣支持率が)1%になっても辞めない」と語ったと報じられたことについて「首相が言ったのではなく、(首相の)友達が1%になっても辞めないでくれと激励した。間違って報道されている」と述べた。

 早くも訂正。しかも、記者たちのせいにして。1社が間違えたのならば、わかるが、全社が同じ報道をしているということは、発言を取り違えた「誤報」とは考えにくいけど...。どこかテレビ局に映像はあるのだろうか。しかし、この言葉の軽さ...。