韓国でゲイ・マーケティング市場が拡大しているらしい

 ゲイの人たちが生み出したファッションや文化がトレンドとなり、一大市場を創りだす。欧米で聞く話だが、同じような動きが韓国でも広がってきたらしい。以下、朝鮮日報の記事。

 「ゲイ・マーケティング」に財布を開く一般人が徐々に増えている。ドラマやブランド広告で男性同性愛者の「洗練された消費傾向」が注目されるようになったため、という意見が多い。ファッションコラムニストのファン・ウィゴン氏(43、オフィスh代表)は、「ゲイたちに人気のある商品や、文化コンテンツが流行になり広まっている」と指摘した。
「アイドルグループ『SHINee』のスキニージーンズやまだら模様の服などは、もともとゲイたちがクラブに行く際に着る典型的な服装でした。歌手ピの腹筋ダンスやパク・ジニョンのウェイブも、もともとは男性が男性を誘惑する際に踊る動作だったのです」。歌手のBoAは2009年、サンフランシスコのゲイ・パレードでエンディングの舞台を飾った。インターネットではBoAが米国のあるゲイクラブの舞台に立ち、客席から「BoA!」と歓声が上がる動画が流れた。BoAの所属事務所は「当時ほかの州のゲイ・フェスティバルからも出演依頼が多かったが、世界最大のゲイ・フェスティバルであるサンフランシスコ・ゲイ・パレードに参加した。08年にはレディー・ガガが同じ舞台に立った」と話す。

 なるほどねえ。SHINeeは、こんなアイドルグループ。
SHINee 1st Mini Album - お姉さんはとてもきれい(韓国盤) SHINee The 2nd ALBUM 「LUCIFER」(DVD付)【ジャケットA】 SHINee Mini Album 3集 - 2009, Year Of Us(韓国盤)
 BoAが出演したというサン・フランシスコのパレードは「プライド・パレード(Pride Parade)」で、YouTubeに、いくつも動画がアップされている。以下も、そのひとつ。

 レディー・ガガも、この舞台に立っていたのか。で、こうしたゲイ主導型の消費市場を「ピンク・マネー」というらしい。

ゲイが自ら消費し、ゲイのために生み出される消費を「ピンク・マネー」という。イギリスのBBC放送は、1998年「ピンク・ポンド」に関する記事で、ゲイ市場の規模を350億ポンド(現在のレートで約4兆5213億円)と推定した。その後、ゲイ・マーケティング専門のコンサルティング会社「Outnow」は、08年に市場規模を810億ポンド(現在のレートで約10兆4635億円)と分析した。ピンク・マネーはすでに30年前に登場した概念だが、実際に注目を集めるようになったのは、十数年前からだ。過去に比べ、社会・経済的影響力のあるゲイが増え、衣料、旅行、外食などの消費分野で影響力が大きいことが背景にある。

 なるほどね。韓国のピンク・マネー市場はどのくらいの大きさなのだろう。そして、日本も。それなりに大きな市場になってきている気もするが。
 でも、こうした流れには保守派から反発も出ているらしい。
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