アカデミー賞候補発表。「英国王のスピーチ」と「ソーシャル・ネットワーク」の一騎打ち？

第８３回米アカデミー賞の候補が２５日に発表され、エリザベス英女王の父ジョージ６世を主人公とした「英国王のスピーチ」が最多１２部門でノミネートされた。次いで、西部劇「勇気ある追跡」のリメーク作品でコーエン兄弟 が監督した「トゥルー・グリット」が１０部門で候補入り。会員制交流サイト「フェイスブック」の創業秘話を描いたデビッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」と、渡辺謙が出演した「インセプション」もそれぞれ８部門で候補に選ばれた。

　アカデミー賞のノミネーションが発表される。大方の予想通り、フェイスブックの誕生秘話を描いた「ソーシャル・ネットワーク」と「英国王のスピーチ」の一騎打ちになりそう。ゴールデン・グローブ賞をとった「ソーシャル・ネットワーク」が本命なのだろうが、アカデミー会員の年齢構成が高いとすると、意外と対抗の「英国王のスピーチ」のほうが強いのかもしれない。

　このほかの優秀作品賞候補をみると、「インセプション」「トイ・ストーリー３」は公開されているが、ほかにも面白そうな作品が多い。「トゥルー・グリット」はジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞をとった「勇気ある追跡」のリメイク。リメイクはよくあるが、それがコーエン兄弟の映画で、しかもウェインがやっていた役をジェフ・ブリッジスがやっているとなると一癖ありそう。米国ではヒットしている。ナタリー・ポートマンが主演女優賞本命といわれる「ブラック・スワン」、クリスチャン・ベールが助演男優賞の最有力候補となっている「ザ・ファイター」、ゴールデン・グローブ賞でコメディ部門の作品賞をとった「キッズ・オールライト」、ダニー・ボイル監督の「127時間」、サンダンス映画祭グランプリの「ウィンターズ・ボーン」と並ぶ。

　こうしてみると、日本でこれから公開される映画も多いが、2010年はいろいろと面白い映画があったのだな。

★オスカー公式サイトのアカデミー賞候補リスト

　http://oscar.go.com/nominations

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