パレスチナ自治政府がイスラエルの暗殺作戦に協力？――アルジャジーラが秘密文書を暴露。

　カタールのニュース・テレビ局、アルジャジーラが、パレスチナ自治政府とイスラエルの間で取り交わされた秘密文書を暴露して、中東に衝撃を与えている。今日も、こんな情報を載せていた。

The Palestinian Authority (PA) has shown operational willingness to co-operate with Israel to kill its own people, the Palestine Papers indicate. Among the documents are notes, handwfritten in Arabic, revealing an exchange in 2005 between the PA and Israel on a plan to kill a Palestinian fighter named Hassan al-Madhoun, who lived in the Gaza strip. Al-Madhoun (born 1973) was a leading figure within the Al Aqsa Martyr's Brigade, a movement aligned to Fatah, which at that stage still held power in Gaza. Al-Madhoun had been accused by Israel of planning deadly bombings at Israel's Ashdod port and the Qarni crossing between Gaza and Israel.

　ファタハ系の武装組織であるアル・アクサ殉教者旅団のメンバーをターゲットにしたイスラエルの暗殺作戦にパレスチナ自治政府が協力する意向を示していたという文書。身内を敵に売っていたのか、というショッキングな話。ものすごい秘密文書を入手してきたものだ。
　チュニジアのジャスミン革命をきっかけに、エジプトやアルジェリアで大規模デモが起きているようだし、パレスチナでは、こうした秘密文書の暴露。何となく、中東がきな臭い感じになってきている。こうした一連の動きは、民主化への胎動とみるのだろうか。そして、そこでいう「民主化」は西側先進国的な意味での「民主化」なのか、あるいは、イランのようにイスラム回帰（極端な場合はイスラム原理主義）へと進んでいってしまうような反政府運動のだろうか。