新燃岳噴火で、北朝鮮・金王朝の聖地、白頭山に噴火説

白頭山(ペクトゥサン)噴火の可能性が提起され、韓国政府・政界・学界では活発に議論されているが、当の北朝鮮は沈黙している。政権の根源を白頭山抗日革命と主張してきた北朝鮮としては、火山爆発を口にすること自体がダブーとされているからだ。 白頭血統は金日成(キム・イルソン)主席の家系を、白頭3大将軍は金日成金正淑(キム・ジョンスク)夫婦と金正日キム・ジョンイル)国防委員長を指す。政府当局者は15日、「後継者の金正恩キム・ジョンウン)を前面に出している状況で、白頭山爆発説がもたらす民心の動揺に北朝鮮当局が頭を悩ませている兆候が見える」と述べた。白頭山爆発の可能性は昨年、韓国の学界から出てきた。釜山(プサン)大のユン・ソンヒョ教授は10月、大韓地質学会での発表で、「白頭山噴火の兆候は明確で、その規模はアイスランドの火山の10倍になる」と述べた。先月27日、日本九州の新燃岳(1421メートル)が爆発・噴火したことで、白頭山にも関心が向けられた。

 韓国・中央日報によると、金日成のルーツともいえる白頭山が噴火するのではないか、それも大噴火が起きるのではないかという懸念が出ているというのだ。白頭山は火山だったのだ。知らなかった。ウィキペディアを見ると、こんな記述があった。

2006年10月20日現在、ロシア非常事態省は、白頭山に噴火の兆候があると発表している。そして2010年6月19日には、釜山大学の尹成孝(ユン・ソンヒョ)教授が、中国の火山学者の話として、2014-2015年に噴火する予測を立てていることを韓国各紙で明らかにしている。2002年以降、地震の回数が以前よりも約10倍に増加。頂上の隆起・カルデラ湖や周辺林からの火山ガスの噴出が確認されている。もし大規模な噴火が起これば、その規模は2010年のエイヤフィヤトラヨークトルの噴火の約1000倍となり、極東地域では甚大な被害が予想され、大韓民国気象庁が対策に乗り出し始めている。なお、白頭山の噴火間隔は約100年とされている。

 100年周期説というのもあるのだ。でも、前回の噴火がいつなのかは、ここには出てこない。しかし、本当にアイスランドの10倍の規模の噴火などということになったら、欧州で起きたように、航空路線から何から甚大な影響が出るということだろうか。北朝鮮は2012年までに「強盛大国の大門を開く」というが、開くのは強盛大国ではなくて、白頭山の火口だったりして。実際に噴火が起きたら、そんな軽口も言っていられないけど。
ウィキペディアで「白頭山」を見ると => wikipedia:白頭山

マグマの地球科学―火山の下で何が起きているか (中公新書)

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