「なぜ、これが傑作なの?」(ブリヂストン美術館)

 ブリヂストン美術館の現在の企画展は「なぜ、これが傑作なの?」という面白いタイトル。どんな内容の企画展かというと...

1980年、サザビーズのオークションで、パブロ・ピカソの《腕を組んですわるサルタンバンク》を当館が落札したとき、多くの人々が驚きと喜びの声をあげました。キュビスムの実験をひとまず終えたピカソが、イタリア旅行で得たインスピレーションをもとに始めた「新古典主義の時代」を代表する傑作です。圧倒的な力強さをもった線と色彩が、見るものの心をつかみます。この作品は、ピアニスト、ウラジミール・ホロヴィッツの居間を飾っていました。▼今回のコレクション展示では、このピカソ作品を含め、特に当館を代表する12点に焦点をあて、なぜ優れた作品だと考えられているのか、なぜ多くの人に愛されてきたのかをあらためてご紹介いたします。

 石橋コレクションの中から12点を焦点をあてたもの。このなかでは、上に紹介されているピカソの作品をはじめ、パウル・クレーの「島」、アンリ・マティスの「縞ジャケット」、岡鹿之助の「雪の発電所」が印象に残った。
 このほかの展示物で今回、気になったのは、カイム・スーティンの「大きな樹のある南仏風景」(スーティンはこうした風景画も描いているのだな。風景でも情緒不安な感じはするが...)、ジャン・デュビュッフェ「暴動」(子供の絵みたいな感じも)、牛島憲之「タンクの道」といったところ。
ブリヂストン美術館BRIDGESTONE MUSEUM OF ART) => http://t.co/bnBHpqW