「ウエスト・サイド物語」の原作者、アーサー・ローレンツ氏が死去

ニューヨーク・タイムズ(電子版)などによると、ミュージカル「ウエスト・サイド物語」の原作者として知られる米劇作家兼映画監督のアーサー・ローレンツ氏が5日、ニューヨーク市内の自宅で死去した。93歳だった。関係者によると、肺炎をこじらせたのが原因という。

追憶 コレクターズ・エディション [DVD] 「ウエスト・サイド・ストーリー」のスタッフというと、作曲のレナード・バーンスタイン、作詞のスティーブン・ソンドハイム、振付と演出のジェローム・ロビンス、映画だとロビンスとともに共同監督を務めたロバート・ワイズといった名前が頭に浮かぶが、脚本はアーサー・ローレンツだったのだな。で、ローレンツはミュージカル「ジプシー」やロバート・レッドフォードバーブラ・ストライサンド主演の映画「追憶」の原作者でもあったのだ。知らなかったなあ。個性派揃いのスタッフだから、いちばん地味だったかも(自分が知らなかっただけか...)。「ウエスト・サイド」と「追憶」を手がけたということはリベラルだったのかな。
 基本的にブロードウェイの人らしいが、映画の脚本もいろいろと手がけていて、ヒッチコックの「ロープ」、アン・バンクロフトシャーリー・マクレーンが共演した「愛と喝采の日々」、イングリット・バーグマン主演の「追想」、アニメの「アナスタシア」(「追想」のリメイク。「追想」の原題は「アナスタシア」)、ジーン・セバーグ主演の「悲しみよ こんにちは」はローレンツの作品。こう見てくると、「リベラル」かもしれないが、それ以上に正統派のドラマ作家ということだろうか。
★Arthur Laurents, Playwright and Director, Dies at 93 - NYTimes.com => http://nyti.ms/ljlmpG