紀伊半島南部に400-600年程度の間隔で大津波が襲来したとみられる痕跡を、産業技術総合研究所などが、和歌山県串本町の国指定名勝「橋杭岩(はしぐいいわ)」周囲の巨岩で確認した。東海・東南海・南海連動巨大地震の津波の可能性がある。前回から300年以上が経過し、次の大津波への警戒が求められる。24日の日本地球惑星科学連合大会(千葉市)で発表する。
紀伊半島は400年から600年に一度の間隔で巨大津波が押し寄せてくるという。200年の幅があるのはずいぶん大雑把みたいな気もするが、地球の歴史から見れば、誤差の範囲なのだろうか。で、300年前の津波は、1707年の宝永地震によるもの。これは、東海・南海・東南海連動の巨大地震で、このあとに富士山まで噴火した。宝永山ができた富士山の宝永大噴火。さらに、この宝永地震の4年前の1703年には関東地方が元禄大地震に襲われ、津波も発生している。なんだか、嫌だなあ。
で、この記事を読んでいて、もう一つ、インパクトがあるのが、これが発表される場所が「日本地球惑星科学連合」の大会であること。ウルトラマンにでも出てきそうな、すごい名前だなあ。マッド・サイエンティストが集まった怪しい団体みたいに見えてしまうネーミングだが、地球科学・惑星科学領域の学術団体の連合組織らしい。
★日本地球惑星科学連合の公式サイト => http://www.jpgu.org/index.html
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