ドイツのO104問題、感染源はモヤシ?

ドイツを中心に欧州で腸管出血性大腸菌「O104」の感染が拡大している問題で、ドイツ北部ニーダーザクセン州政府は5日、初期検査の結果、モヤシが感染源の可能性があると発表した。最終検査を実施し、欧州連合(EU)などと連絡を取りながら感染源の特定を急ぐ。また、ドイツ政府当局は同日、ドイツの感染によるとみられる死者は計21人に達したと公表。スウェーデンでの被害者も含めると、死者は計22人となった。

 ドイツを中心に死者が出ている欧州のO104感染問題、最初はスペインのキュウリが感染源ではないかとされていたが、どうもドイツのモヤシが感染源の可能性があるという。ドイツでも、モヤシを食べるのか。でも、生でモヤシを食べるのだろうか。よくわからない。
【6月7日追記】モヤシじゃなかった!
 しばらくたって、こんな報道が...

欧州でこれまで22人が死亡し、2200人以上の感染が確認された腸管出血性大腸菌O(オー)104についてドイツ北部ニーダーザクセン州の農業省は6日、同国北部のモヤシ農場が感染源とは断定できなかったことを明らかにした。同農業省によると、感染源の疑いを持ち、この農場からモヤシ40検体を採取しこれまでに23検体を検査したがO104菌が検出されたものはなかった。

 モヤシじゃない。スペインのキュウリに続いての風評被害みたいな展開に。危険は早く警告しなければならない。しかし、急げば、その分、情報も不正確になる恐れがある。そのケーススタディみたいな話になってきた。疑いを持つのにはそれだけの理由はあったのだろうが、でも、2度も続くと...。

よくわかる腸管出血性大腸菌(O157等)感染症の症状・診断・治療

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