ウルワツ寺院（バリ島）

　バリ島の西南端にある断崖の上に建つ寺院。夕暮れ時の風景がとりわけ美しい。寺院なので、男性も短パンの場合はサロン（腰巻布）をもらって巻いて入ることになる。海を望む絶景の地だが、この寺院の名物は猿。ガイドさんに、メガネ、帽子、イヤリングを奪われることがあるので、気をつけるように注意されていたのだが、これは大げさではなかった。実際に、寺院を歩いていると、まず外国人観光客の男性が帽子を奪われ、女性はイヤリングを神業のような速さで猿にとられ、さらには夕陽に照らされる断崖を眺めていた男性はメガネをとられる。餌を与えると返してくれるとう話で、帽子はそれで取り戻せたが、イヤリングは猿がしゃぶり続け、メガネも猿がかじり続けていた。猿は神聖な存在なので、ここは人間が気をつけなければいけないらしい。

Ｄ２６　地球の歩き方　バリ島　２０１１?２０１２ (ガイドブック)