ウルワツの夕陽をバックにした野外劇場で、インドネシア・バリ島名物のケチャダンスを見る。男声合唱の集団が歌う中で、劇が繰り広げられる。これがなかなか面白かった。ヒンズー神話が題材になっており、魔王に囚われた王妃を白い猿が救うのだが、この猿がなかなかヤンチャで、最後は炎を蹴ちらし、暴れ回る。バリの神話に生きる猿は、ウルワツ寺院の猿同様、なかなか激しい性格をしている。
で、このケチャダンス。燭台を中心に男性が合唱するところがなかなかユーモラス。で、こんな風景をどこかで見たことがあると思ったら、アニメの「アイスエイジ」でナマケモノのシドが火を崇拝するナマケモノの一団とダンスをする場面だった。バリの踊りがヒントになっているのではないかと思えた。このケチャダンス、もともとドイツ人画家のウォルター・シュヒーズが悪魔祓いのための儀式舞踏をもとに、現在の形に創作したらしいから、バリにはアーティストを刺激するものがあるようだ。
バリ島芸術をつくった男―ヴァルター・シュピースの魔術的人生 (平凡社新書)
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