中国高速鉄道が脱線。新幹線のような高速鉄道システムは運用が大変?

中国の浙江省で23日夜、高速鉄道の列車が別の列車と衝突し脱線、2車両が橋から転落した。国営メディアによると、この事故で少なくとも32人が死亡、100人以上が負傷した。中国鉄道省は、高速鉄道の後部に別の列車が衝突し脱線した、と発表した。また、国営新華社が、地元の鉄道関係者が浙江省のテレビ局に語ったものとして報じたところによると、高速鉄道が落雷で停電し停車した後に事故が起きたという。

 以前、JRの人が、新幹線は建設することよりも、運用することが大変という話をしていた。今回の事故を見ていると、それを実感する。テスト走行で最高速度の記録を出すことも、高速鉄道網を敷設するところまではできても、車体や線路の補修やシステムのメンテなど、日々、無事故で運行することは大変という話だったが、今回の事故を見ていると、それが実感される。加えて、高速だけに事故が起きると、死者の数も半端じゃなくなる。高速鉄道になると、列車が動いているというより、システムで動いているというイメージになるんだろうか。加えて、ATC(列車自動制御装置)とか、中国ではどうなっているのだろう。

新幹線―高速鉄道の技術のすべて

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