ニューヨーク株式市場は急反発。で、アジアの株式市場も反発。

9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、前日の大幅下落による割安感から大幅反発し、前日比429・92ドル高の1万1239・77ドルで取引を終えた。英国市場なども上昇して終わり、米国債の格下げをきっかけとした世界同時株安に歯止めがかかった。

 株価急落のあとは何か良い材料にすがりたがる。ということで、FRBが2013年までゼロ金利を継続し、新たな金融緩和にも含みを残したことで、ニューヨーク株式市場は急反発。でも、冷静に考えてみれば、日本がゼロ金利をいくら続けても景気が回復しないように、バブル崩壊後、バランスシート調整が続いている中での景気回復というのは、そう容易なことじゃない。カンフル剤というか、痛みを和らげる麻酔みたいなもので、ゼロ金利が本質的な解決にはならない。アタマが冷えれば、わかることで、株価回復にも限界があるのだろう。当分、目端の効いた投資家は乱高下の中で短期の利ざや稼ぎに走るのだろうし、しばらく不安定な状態が続くのかもしれない。それと、世界各国は米国の株価対策が最優先で、その結果、円高が進んでも、それはそっちで何とかしてね、の世界なんだろうな。
FRB、ゼロ金利を2013年半ばまで継続、追加緩和の用意も示唆 - MSN産経ニュース => http://bit.ly/pg8Yyc
NY円、一時76円70銭 FRBの景気下方修正で - 47NEWS => http://bit.ly/o1InjX
日経平均反発、一時9100円台 米株大幅高を好感日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/pcLLKi