株安は世界を回る。日経平均は震災ショック下落以来の8700円台

19日の東京株式市場は、前日の米国株急落をきっかけに世界経済の先行き不安が再燃し、ほぼ全面安となった。日経平均株価(225種)の終値は前日比224円52銭安の8719円24銭に大幅続落した。終値の8700円台は東日本大震災後の3月15日以来、約5カ月ぶり。

 昨晩、CNNを見ていたら、欧州がまず大幅安になり、ニューヨークのマーケットが開く前から、まず株式先物が下落。そして、オープニング・ベルがなると、ニューヨーク・ダウが一気に下げる。そして、その流れのなかで当然、東京マーケットも大幅安。つい先日、9000円台に戻したと思ったら、またまた8700円台。今度は欧州経済不安を気にしているし、欧州の債務不安は貸し手の欧州の銀行の不良債権不安を連想させることになる。ぐるぐる回る株安。どの国がストッパーになるのかなんだろうけど、みんな、それぞれ悩みを抱えているだけに難しい。加えて、エコノミストが指摘したように、政治のリーダーシップ危機は、もはや日本の専売特許ではなく、米国、ドイツに伝染した様子。そんなこんなだから当分、相場の乱高下が続くのだろう。そして不安定な間は金が買われるのだろうなあ。
★NY株が大幅下落、終値419ドル安 景気減速を警戒:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/opkSzl
★NY金、上昇加速 時間外で1860ドル台の最高値:日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/prvIcv