リビア、反体制派が首都トリポリに進出。カダフィ大佐後継者最有力の次男を拘束?

カダフィ政権打倒を目指すリビアの反体制派は21日、西側から首都トリポリに進入した。政府軍の抵抗はほとんどなく、反体制派は市の中心部に向かっている。一方、複数のメディアの報道によると、反体制派の連合組織「国民評議会」の幹部は、カダフィ大佐の次男で一時は後継者と目されていたセイフ・アルイスラム氏を拘束したと明らかにした。

 リビアカダフィ大佐の粘り腰で、反体制派のほうが不利になっているかと思ったら、突如、首都トリポリの陥落間近の報道。CNNも、BBCも、このライブばかり。「911」10周年を前に、何としてでも決着させてしまいたいのだろうか。もし、カダフィ政権崩壊となれば、アフガニスタンイラクに続いてリビアと反米的な政権が倒れることになる(リビアは最近、欧米勢と融和路線になっていたが...)。2011年は波乱の時代だなあ。鹿島茂*1によると、世紀の性格が決まるのは、世紀が始まってから、10年〜20年たって、大きな動乱が終わった後だというが(20世紀の場合、1914年に始まる第一次世界大戦、19世紀は1815年にナポレオンのワーテルロー敗北が転機だったと)、その説に従えば、現在は21世紀の形が固まっていく過程の動乱期なのだろうか。
リビア反体制派、首都をほぼ制圧(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース => http://bit.ly/ozJQQX
リビア首都が事実上陥落、米大統領「政権崩壊の兆し」Reuters => http://bit.ly/qU7HMk

*1:鹿島茂「パリ・世紀末パノラマ館」を読んで - やぶしらず通信 yabuDK note => http://bit.ly/o6ULcL