福島原発のセシウム137放出量は広島型原爆の168個分...。しかも、放射能残存量は原爆よりも原発事故のほうがひどい...

福島第1原発から放出された放射性セシウム137は広島型原爆168.5個分。23日の衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に、政府(細野豪志原発担当相)が提出した数字である。

 こんな話が国会で出ていたのか。知らんかった。「広島の原爆に比べたら...」型の議論は必ずしも通用しないわけね。短期の殺傷力では爆弾と事故を比べようもないが、その後の影響というと、事故のほうが深刻らしい。で、こんな話も...。

児玉教授は、これまでの研究結果によると、原発と原爆では、一定期間後の放射能の残存量に大きな違いがあり、1年後に、原爆は1000分の1に減少するが、原発は10分の1にしかならないと述べていた。

 おい、おい...。どれだけの被害になっているのか。こうした事故後のコストも計算に入れないと、原子力が安いなどとは、とても言えない。

緊急解説!  福島第一原発事故と放射線 (NHK出版新書)

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