ドイツ銀CEOが、欧州ソブリン債再評価ならば銀行破綻も、と警告。相場は荒れるわけだ...

ドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)のヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)は5日、欧州のソブリン債務危機が何年にもわたって銀行の利益を圧迫し、最も弱い銀行が破綻する可能性があるとの考えを示した。(略)また、保有するソブリン債の価値を再評価する必要が生じれば、一部の欧州銀行は存続が難しくなるとの認識を示し、「銀行勘定で保有しているソブリン債を市場価格で再評価する必要が生じれば、多くの欧州銀行が存続できなくなることは明らかだ」と述べた。

 欧州の債務危機は、欧州の金融危機につながるという警告。ギリシヤ国債に対する不安感から、株式相場が急落しているが、ドイツ銀行のトップがこうした警告を出すと、ますます市場は不安になるなあ。国債を最も買っているのは金融機関だろう。格付けが再評価され、金利が上がるということは、要するに債券価格は下落するのだから、当然、ダメージが大きくなる。これまでは最も安全とされていた金融資産なのだから、大変なことは確か。2011年は、自然界も、人間界も、大荒れの年だなあ。
★欧州株、急落=債務危機の再燃で:時事ドットコム => http://bit.ly/pmeQ6u
【追記】東京株式市場も大幅安
 ということで、欧州の激震は、東京市場も揺さぶった。

6日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落。終値は前日比193円89銭(2.21%)安の8590円57銭と、3月15日に付けた8605円を下回り、年初来安値を更新した。2009年4月28日の8493円以来、約2年4カ月ぶりの安値水準となった。米景気の先行き懸念や欧州財務問題に対する警戒から投資家がリスク回避姿勢を強めた。午後に入ると上海などアジア株式相場の下落やGLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物軟調に推移したことを背景に日経平均は下げ幅を広げた。外国為替市場で円が1ユーロ=107円台まで上昇したことも輸出株の売り圧力となった。

 マーケットは「ブラック・セプテンバー」だろうか。

国家債務危機――ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?

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