え、スポーツ庁を設置したい？ 財政難、増税と言いながら、まだ役所を増やす？

中川正春文部科学相は16日の閣議後の記者会見で、スポーツ行政を一元的に手掛けるスポーツ庁の設置について「スポーツ基本法の趣旨に基づき前向きに検討したい」と述べた。文科省は海外のスポーツ行政のあり方なども参考にする方針で、2012年度予算の概算要求に関連経費を盛り込むことも検討する。

　うーん。民主党は何を考えているのか。わからない。これからスポーツ庁を設置する？　2012年度予算の概算要求に盛り込む.？　財政難ではなかったの？　復興費用も捻出しなければならず、財政の苦しさはさらに増したのではなかったの？　なでしこジャパンのワールドカップ優勝と世界陸上を見て、スポーツで舞い上がってしまっているんじゃないのかどうか？　スポーツ振興のために、なぜ役所をつくらなくちゃならないのか...。また、役人が増える？
　なんだか、母ちゃんは家計が苦しくて必死にやりくりしようとしているのに、父ちゃんがいろんなものを買って帰ってくる家みたいな...。借金でにっちもさっちも行かないのに、明日から走るぞ、といって超高級なブランド物のランニングシューズ買って帰ってくるオッサンがいるみたいな家庭...。
　こういうのを見ていると、人のカネを使うのは爽快なんだろうなあ、と思えてくる。増税で巻きあげておいて、それを配って、恩に着せるって、なんだかひどい話だなあ。で、ゴキブリじゃないけど、ひとつ庁をみつければ、その周りに天下り団体が相当数あったりして。スポーツ行政の一元化って、今ある組織のどこかに権限を一元化すればいいだけみたいな気もするけど。国破れて山河ありというけど、日本では、国破れ、さらに天災・人災で山河が消えても、役所だけは残っているんだろうなあ。

人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)