auがiPhoneを扱ったら、買おうと思っていたのだが...。企業体質がちょっと心配...

 ソフトバンクiPhoneから家族も使っているauガラケーに乗り換え、auiPhoneを扱うようになったら、iPhoneに戻そうと思っていたのだが、このところのauを見ていると、不安が募ってくる。auは、iPhoneをどのように位置づけようとしているのだろう。それと、インターネット文化やデジタルの世界がわかっているんだろうか。何だか不安。だいたい、iPhoneの料金設定の詳細やらez.webやCメールなどの機能の詳細やらは、auのウェブサイトには出ていない。ネットメディアやソーシャルメディアで知る状態。特に機種変更の情報は、auのサイトにはまるで出ていない。オープン性を尊重するインターネット文化と異質で、昔ながらの日本の大企業といった感じ。
ソフトバンク 新30年ビジョン (単行本) ソフトバンクとの比較でいえば、パケットの定額料金がau 4980円、ソフトバンク4410円というのはまあ許容範囲。どんな料金で設定しても、ソフトバンクは同じか、下げてくるだろうし、まあ、こんなものかと。アップルが月額4000円台を条件としたという報道もあったが、そうすると、4980円はせこいともいえるけど。問題は、端末料金。それも機種変更の場合。32GBタイプの実質価格でソフトバンクは新規も機種変更も1万1520円。これに対して、auは新規1万0320円、機種変更1万9680円だという。うーん。
 要するに、ソフトバンクやらドコモのユーザーを奪うためにiPhoneを扱うんであって、auのユーザーに提供することには興味がないということなんだろうか。ソフトバンクよりも自分たちの回線の方がいいから、新規の端末価格だけ、ちょっと安くしておけば、ソフトバンクから簡単に顧客を奪えると思っているんだろうか。まあ、自社ユーザーがアンドロイドからiPhoneに移ると、定額料金が下がることを嫌っているのかもしれないが、ガラケー・ユーザーは単価が上がるわけだけど、その需要も捨てるということなんだろうか。auのユーザーがiPhoneを欲しい時は、ソフトバンクに替えたほうが得ですよ、というのだろうか。傲慢なのか、何なのか、よくわからない。
Stay Hungry, Stay Foolish. トレーナー(ホワイト) M まあ、この機種変更の価格差別で、すぐにiPhoneにしようという気が萎えたのだが、それ以上に、不安なのは、情報開示の姿勢。auのサイトを見ても、こうした条件がわからない。ezwebメールやCメールはどうなるのだろう。店頭には資料があるのかもしれないが、サイトを見ても何もわからない。決まっていないことが多いのかもしれないが、それならそれで、そう正直に開示すればいいし、何にも出さないところに官僚主義を感じてしまう。wifiとかもどういう感じでつなぐのだろう。簡単に軽くつながる仕組みになっているのだろうか。
 ソフトバンクは、こうしたところに安心感がある。ダメなところがあっても、すぐに修正してきそうなイメージがあるし、実際、これまでも動きが早かった。アップルがiPhoneを最初にソフトバンクにしたのはよくわかるし、ソフトバンクだから日本市場でも成功することができた面があったのだと思う。孫社長については毀誉褒貶はあるものの、インターネットやデジタルの世界をよく理解していることに疑問はない。その点、auは不安だなあ。iPhoneをちゃんと取り扱えるのだろうか。
 このところのauを見ていると、自分たちはソフトバンクよりも通信環境がいいという慢心がベースにあって、スティーブ・ジョブズ言うところの「Stay hungry, stay foolish」なところがない。ソフトバンク孫社長ともども「hungry」で「foolish」な感じがする。その無鉄砲さがiPhoneを買うときには安心感につながるんだけど、auは...。auiPhoneを買うにしても、しばらく様子を見てからだろうか。
ソフトバンクau by KDDI!両社の「iPhone 4S」新規契約・機種変更時の価格と料金プランを比較してみた。 | 和洋風◎ => http://bit.ly/oJl1XL
iPhone | au by KDDI => http://bit.ly/pMZGqw
iPhone 4S / 4 | ソフトバンクモバイル => http://bit.ly/rc52nr

スティーブ・ジョブズ I

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