フランス、ベルギー政府、経営不安の金融大手デクシアを公的処理、解体

フランス、ベルギー両政府は9日、両国系金融大手デクシアによる公的支援の要請を受け、デクシアを事実上、解体する事業分割・再編を行う処理策で合意した。デクシアは同日の取締役会で、受け入れを決定する見通しだ。ギリシャに端を発した欧州財政・金融危機が表面化してから大手行が公的処理に至るのは初めて。(略)デクシアは自治体向け融資大手で、ギリシャ国債を約35億ユーロ、イタリア国債を約158億ユーロ保有しており、資本不足に陥るとの懸念が指摘されていた。

 ギリシャを発火源とした欧州の財政危機が金融危機へと広がってきた。フランス、ベルギーにまたがる大手金融機関のデクシアが両国政府によって公的処理。「事実上の経営破綻」という。預金は全額保護されるが、財政不安国の債権を持つ金融機関に対する目は厳しくなるのだろう。財政不安国家と銀行の格下げの連鎖が怖い...。
★10月中に包括的な危機対策=独仏首脳が合意 - WSJ日本版 => http://on.wsj.com/pGNFO6
★ベルギーの「Aa1」格付け、引き下げの可能性もームーディーズ- Bloomberg.co.jp => http://bit.ly/p2daub
★イタリアとスペイン格下げ、ユーロ圏危機悪化で=フィッチ | Reuters => http://bit.ly/q3pfoA

欧州危機の真実 ―混迷する経済・財政の行方

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