ポルトガルとハンガリーの国債がジャンクボンドに

欧州の財政・金融危機が一段と広がっている。南欧ポルトガルと東欧ハンガリー国債が24日、大手格付け会社から新たに「投資不適格」と見なされ、欧州はユーロ圏内外を問わず厳しい政策運営を迫られている。欧米格付け会社フィッチ・レーティングスは、ポルトガルの長期国債格付けを、全20ランク中、上から10番目の「BBB(トリプルB)マイナス」から、1段階低く投機的水準に入る「BB(ダブルB)プラス」に引き下げた。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、ハンガリー国債格付けを、全21ランク中、上から10番目の「Baa3」から1段階低く投機的水準の「Ba1」に引き下げた。

 欧州の財政・金融危機は収まる気配がない。今度は、ポルトガルハンガリー国債の格付けが引き下げられる。投資不適格ということは、ジャンクボンドか。国債がジャンクボンドになってしまった。ドイツの国債でさえ、札割れを起こす時代なのだから、それ以外の国は推して知るべしか。

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