粉ミルクにセシウム。微量だといわれても...

食品大手の明治は6日、生後9カ月以降の乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から、1キロあたり最大30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。乳製品の国の暫定規制値である1キロあたり200ベクレルは下回っているが、明治は新たな商品と無償交換する。850グラム入り缶で賞味期限が「2012年10月」の商品が対象。36万缶が出荷され、全国のドラッグストアやスーパーなどで4月以降に販売していた。明治によると、対象商品は埼玉県春日部市の工場で3月14-20日に生産した。原料の牛乳は11日以前に生産されたが、乾燥させるために使った空気に、東京電力福島第一原発から飛んできた放射性物質が混じっていたとみている。

 どんだけ東日本に放射能がばらまかれたのだろう。事故の直後には、半減期の長いセシウムが発見されたら、大変な事態とか言っていたのが、いまや大丈夫、大丈夫という話に...。確かに、このぐらいの量ならば、大丈夫なのかもしれないが、でも何で、粉ミルクにまでセシウムが混じってしまうの? 事故直後の3月、どんだけ放射能を大気中にばらまかれたの?−−と、素朴な疑問を持ってしまう。疑問をもつこと自体、風評として排除されるのだろうか。

自分と子どもを放射能から守るには(日本語版特別編集)

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