ユーロ、10年ぶりの100円割れ。ドルも1ドル=76円台

週末30日の欧米外国為替市場では、欧州債務問題への懸念を背景にユーロ売り・円買いが加速し、ユーロは一時1ユーロ=99円85銭と、2001年6月初旬以来、約10年7カ月ぶりに100円を割り込んだ。市場では、年明け早々に債務危機が一段と深刻化するとの見方が強く、年末の金融市場は緊迫した状況に陥っている。円は対ドルでも上伸し、1カ月ぶりに1ドル=76円台を付けた。

 円高が止まらない。というか、ユーロ安が止まらない。何だか、減点競争で、減点が少ない分、円が買われている感じ。大震災はあったし、企業は弱体化しているし、日本経済のどこがいいのよ、という感じなのだが、欧州や米国はもっとひどいから相対的に浮く感じ。政治の問題にしても、欧州も米国も「日本化」といわれるほど、政治の劣化が進んでいるから、この点でも昔からひどい日本は既に織り込み済みという話で、相対的には優位なのかも。加えて、デフレ局面でもインフレ・ファイターの日銀は通貨はそんなに増やせせないと頑張るから、通貨の需給関係からいっても、円なのかも。でもまあ、どうなるんでしょ、2012年は。