エジプトのサッカー試合で暴動。74人が死亡

 【カイロ=貞広貴志】エジプト北部ポートサイドで1日夜、プロサッカーの試合後に地元チームのサポーターがピッチに乱入して暴徒化し、相手チームサポーターや警官隊と衝突した。ロイター通信によると少なくとも74人が死亡、1000人以上が負傷した。ロイター通信によると、サッカー試合に伴う被害では2001年にガーナで126人前後が死亡した事故以来最悪の事態となった。

 先進国では、同じように多くの犠牲者が出た悲劇のあと、両チームのサポーターを分離するとか、警備の仕方とか、観客を管理する技術が進んできたが、エジプトでは、そのあたりはどうだったのだろう。暴動が起こるのは、サッカーがどうのこうのというよりも、いろいろな社会的、地域的な問題が背景にあるのだろうなあ。ドミニック・ボダンの『フーリガン社会学』を思いだしてしまう。
アルジャジーラのニュース(動画付き):Troops out after deadly Egypt football clash - Al Jazeera English => http://aje.me/xCmdGu
【やぶしらず通信・関連ログ】
・ドミニック・ボダン『フーリガン社会学』を読んで(2011年8月19日) => http://bit.ly/zCDTvE

フーリガンの社会学 (文庫クセジュ)

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