- 作者: 牧野洋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ただ、時とすると、米国は素晴らしく、日本はダメとばかり言っているようにも見えてしまって、いわゆる「出羽守状態」(「米国では」「米国では」と「では」を連発する人)になりかねない危うさもある。現実には、この本にもあるが、調査報道をNPOにアウトソースしているように、米国もジャーナリズムは岐路に立っている感じがする。今度は、英ガーディアンとか独シュピーゲルとかいった欧州勢(いずれもウィキリークスと連携した調査報道を展開した)、中東のアルジャジーラ、中国で孤軍奮闘する「財新」とか、米国以外の世界のジャーナリズム事情も読んでみたい。
ともあれ、労作であり、筆者のジャーナリズムに対する熱い思いのこもった本。
*1:牧野洋の「ジャーナリズムは死んだか」 | 現代ビジネス [講談社] => http://bit.ly/wRTnVx