池田信夫『電波利権』

電波利権 (新潮新書)

電波利権 (新潮新書)

 公共財である電波がいかに利権化し、政治家、新聞・テレビ局によって無意味、非効率に利用されているかを指摘した本。電波、とりわけ放送産業に関する日本の歴史と構造を知るのに役に立つ。で、ここにも政治家で言えば、田中角栄、メディアで言えば、保守的政治色の強い読売新聞・日本テレビグループが顔を出すのだなあ。目次で内容を見ると、こんな具合...

第1章 浪費される電波
第2章 テレビ局を覆い続ける「田中角栄
第3章 政治に翻弄されたハイビジョン
第4章 地上デジタル放送は「平成の戦艦大和
第5章 NHKは民営化できる
第6章 携帯電話「標準化」をめぐる攻防
第7章 無線インターネット革命の夜明け
第8章 電波開放への道
第9章 通信と放送は融合できるか
第10章 電波社会主義を超えて

 読んでから気がついたのだが、この本にはバージョンアップ版が出ていた。
新・電波利権ver.2 (アゴラPODシリーズ)