大コケした「キャリー」ミュージカル版が復活を図り、またコケましたという話

After achieving notoriety as a nightmarishly campy, $8 million flop on Broadway in 1988, the musical "Carrie" rose from the ashes as a fervently earnest, $1.5 million revival Off Broadway this winter, and ran for 80 performances, or about four times as many as the original production had. But the second coming it wasn't. "Carrie" closed on Sunday night, two weeks earlier than scheduled, as a result of poor ticket sales after the show opened to mixed to negative reviews.

　ニューヨーク・タイムズのサイトで見つけた記事。1988年にブロードウェイで800万ドルの大コケをした「キャリー」のミュージカル版がオフ・ブロードウェイで復活を図ったのだが、結局、予定よりも２週間早く閉幕しました、という話。批評家に酷評され、チケットの売り上げが悪かったためという。オリジナル版の4倍にあたる80回の公演だったので、前回ほどの大惨敗ではないものの、公演スケジュール途中での打ち切りであることは確か。ということで、タイムズの記者が、死に至った「キャリー」を「検死解剖（敗因分析）」している。
　「キャリー」はスティーブン・キングが1974年に書いた処女作*1で、ブライアン・デ・パルマが1976年に映画化*2してヒットし、超能力映画の草分けとなった。脇役として「サタデー・ナイト・フィーバー」でブレイクする前のジョン・トラボルタが出ていた。ハイスクールが舞台だし、惨劇はプロムの夜だし、確かにミュージカルになりそうな気もするが、やっぱり微妙かもなあ。ともあれ、ブロードウェイの失敗作の歴史に改めて名を残す事になったらしい。
★CARRIE THE MUSICAL : MCC Theater at The Lucille Lortel Theatre : New York City => http://bit.ly/IeWOsX