民主党、小沢氏ら離党代議士37人を除籍(除名)へ。欠席・棄権は厳重注意でシャンシャン?

民主党の常任幹事会で、輿石幹事長は、離党届を提出した小沢元代表ら49人のうち、消費税率引き上げ法案に反対した衆議院議員37人を除籍にする一方、参議院議員12人については、離党届を受理する案を示し、参議院議員の離党届を受理することを決めました。

 離党届けを出した衆議院議員は40人から38人になり、またひとり撤回し、37人に。参院は法案審議はこれからだから受理。こちらは消費税に反対しなければ、除名にはしないよ、復党の道もあるかもね、というメッセージも込められているんだろうか。小沢グループは厳しそうだなあ。
 で、これ以外の造反議員は...

法案に反対したものの離党届は提出していない19人のうち、鳩山元総理大臣については、「総理大臣や党代表を経験しており、責任は重い」として、党員資格停止6か月、残る18人は、党員資格停止2か月の処分とするとしています。さらに、消費税率引き上げ法案など3つの法案の採決で欠席・棄権した12人の議員は、常任幹事会名による厳重注意、消費税率引き上げ法案のみの採決を棄権した3人の議員は、幹事長名による注意とするとしています。

 甘〜。最重要法案に反対して、首魁の鳩山元首相は党員資格停止6カ月、残りの者は2カ月といううのもずいぶん軽い気がするけど...。さらに欠席・棄権は厳重注意だけ...。参議院民主党議員さんたちは、ならば自分も反対票、と思うか、欠席・棄権だったら、厳重注意だけで済むんじゃん、と思って、どっと増えたりしないのだろうか。議員一人ひとりが私利私欲...、じゃなくて、自分の信念に従って行動しやすくなるかもしれないなあ。しかし、賛成票を入れた民主党衆院議員の先生方は、だったら棄権するんだった...、と後悔している人も多いんだろうなあ。自民・公明からは、嫌なことは俺たちに決めさせるのかよ、とツッコミも入りそうだなあ。
 しかし、民主党、学校のクラブ活動でいうところの部ではなくて、同好会ノリの政党なのだろうか。それとも、まだ処分案ということは、離党を撤回し、いま党に戻ってくれば、「除名」ではなくて、「党員資格停止」で済むよ、というマキャベリ的な小沢グループ崩しの策略なのだろうか。だとすると、同好会ではなくて、体育会系の部っぽくなるけど。そこまで考えていないか...。
★【民主分裂】水野衆院議員が離党届撤回 輿石氏、受け入れを表明 - MSN産経ニュース => http://bit.ly/N5VMR3
★自民副総裁「民主は造反・残留議員に3党合意への賛否確認を」日本経済新聞 => http://s.nikkei.com/N5Um9c

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