チョコレートは景気の見通しが悪くても消費者が購入を止めない嗜好品であり、不況の影響を受けにくいという仮説は、どうやら間違いであるようだ。チョコレート需要の指標とされる欧州カカオ豆圧砕高は12日、統計開始以来最大の落ち込みとなった。ベルギーの首都ブリュッセルに本部がある欧州ココア協会(ECA)が12日発表した第2・四半期の欧州カカオ豆圧砕高は、前年同期比17.8%減の29万2551トンとなり、最も悲観的な事前予想だった同12%減を大幅に上回る落ち込みとなった。
チョコのような嗜好品は不況の影響は受けにくいーーそれは俗説だったらしい。チョコ需要を反映する欧州のカカオ豆圧砕高は第2四半期に前年同期比2割近い落ち込み。同じ期間に、欧州市場向けが中心のスイスチョコの輸出は12%減だったという。チョコでさえ需要が落ちるようでは、欧州の消費落ち込みは深刻なのかなあ。不況は深刻なのかも。カカオ豆の商品相場とか荒れているんだろうか。
チョコレートの世界史―近代ヨーロッパが磨き上げた褐色の宝石 (中公新書)
- 作者: 武田尚子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/12/01
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