米ネット検索大手ヤフーは16日、グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)のマリッサ・メイヤー氏を新最高経営責任者(CEO)に起用すると明らかにした。就任は17日付。新CEO発表を受け、時間外取引でヤフー株は2%上昇した。メイヤー氏はグーグル初の女性エンジニアとして知られ、検索エンジンの設計など、さまざまな事業において中心的な役割を果たしてきた。
またまたグーグルから人材流出という話であると同時に、捨てる神あれば拾う神あり、落ち目の米ヤフーに大物CEO。日本のヤフーはインターネットの中心にいるが、本家・米ヤフーは没落した名家といった感じ。マイクロソフトとの合併をめぐってのゴタゴタに加え、経営者にも恵まれず、インターネットの門外漢がなったり、前のCEOにいたっては学歴詐称であえなく失脚した。そこにインターネットの有名人のひとり、マリッサ・メイヤーのサプライズ起用。米ヤフーの株価が上がったというのも、わかる。
マリッサ・メイヤー、最近はグーグルの経営中枢から外されていたという評判もあるが、これからのヤフーをどうしていくのか、楽しみ。しかし、グーグルという会社、女性は副社長までというグラス・シーリングがあるのだろうか。フェースブックのCOOと辣腕を振るっているシェリル・サンドバーグもグーグルの副社長からの引き抜きだったなあ。そして、今度はマリッサ・メイヤーが副社長から転出。社歴が長くても、実績があっても、女性は副社長までというようなイメージを持たれると、人材確保の面から経営としては問題だなあ。少なくとも、ライバル他社は優秀な女性幹部を引き抜きやすくなる。
メイヤーが経営トップとして、どのぐらい活躍ができるかは未知数だが、メグ・ホイットマン(eBayの名CEOで、今はHPのCEO)やサンドバークと並ぶような存在になって欲しいものです。
【追記】ヤフーの新CEOは妊娠中で、10月7日に出産予定
ヤフーのCEOになるマリッサ・メイヤー、こんなめでたい話も...
Marissa Mayer, the Google executive who today was named Yahoo's new chief executive, is pregnant .Mayer told Fortune exclusively that her first child is due October 7. It's a boy!
現在、妊娠中で、10月7日に男の子を出産予定だという。当然、ヘッドハンティングしたヤフー側も知っていてのオファー。このあたりが欧米風で、日本が女性活用で遅れているところなのかも。というか、米国でも、かなり珍しい例だろうか。
★New Yahoo CEO Marissa Mayer Is Pregnant - Business Insider => http://read.bi/NuvA0M
★Google's Marissa Mayer Becomes Yahoo's Chief - NYTimes.com => http://nyti.ms/OBWTVp
★速報:Googleの顔、マリッサ・メイヤーが米Yahooの新CEOに就任〔アップデートあり〕 => http://bit.ly/LViuy6
http://bit.ly/LmBqzq
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