欧米のLIBOR不正操作疑惑に続き、韓国でもCD金利談合疑惑

 こんな記事が韓国・東亜日報のサイトに出ていた。

譲渡性預金証書(CD)の金利を巡る談合疑惑が、大型金融スキャンダルへと飛び火する兆しを見せており、CD金利を基礎資産としている計4600兆ウォンの派生商品市場にも衝撃を投げかけている。疑惑の実体を究明する公正取引委員会による調査は、少なくとも2ヵ月以上掛かるものと見られ、当面、金融市場は大きな混乱に見舞われるものと見られる。▼20日、金融投資協会(金投協)によると、CD金利の基にした派生商品は、金利スワップ4=2332兆ウォン、先物相場=5兆1000億ウォン、金利オプション=250兆3000億ウォンの計4587兆ウォンに上る。CD金利を巡り談合したという結論が出れば、CD金利を基礎資産としているこれらの派生商品の清算や早期返済が相次ぐ見通しだ。

 金融は信用で成り立つはずなんだが、その根幹が揺らいでいる。ロンドン銀行間取引金利LIBORはさまざまな金融派生商品や金融取引のベースとなる金利だったが、それが不正操作されていたという問題は欧米の大手金融機関・金融当局を巻き込む大スキャンダルとなったが、お隣り韓国ではCD金利の談合疑惑が浮上している。いくら高度な金融工学を駆使した商品を生み出したといったところで、その基礎となる金利が不正だとしたら、信用を前提とした取引は成立しなくなってしまう。ただでさえ不安定なマーケットがさらになっていく。TIBOR(東京銀行間取引)は問題ないと言っているが、隠蔽体質では世界トップクラスの日本だけに、信用できるのかどうか。そう思わせてしまうところがまた不安心理を生むことになるわけだけど。でも、この問題、強欲資本主義のなれの果てというには、影響が大きいなあ。
★指標金利 各国一斉に再点検 LIBOR不正操作疑惑に対応 - SankeiBiz => http://bit.ly/MzFNd4
★ TIBORに特段の問題が発生しているとは思っていない=全銀協会長 | Reuters => http://bit.ly/MzFI9b

マッド・マネー―カジノ資本主義の現段階 (岩波現代文庫)

マッド・マネー―カジノ資本主義の現段階 (岩波現代文庫)