共和党支持者は民主党支持の大手メディアが嫌い。そんなわけで米国民のメディア不信は最高の60%

米国民の新聞やテレビなどメディアに対する不信がこれまで最高の60%という水準に達したことを示す世論調査結果が21日、発表された。大統領選挙を中心とする国政ニュースの報道を不公正、不正確とみなす国民が増えており、特に共和党支持者が、大手メディアの民主党支持偏向を指摘する向きが多いという。(略)この60%というメディア不信は、ギャラップ社が同種の調査を始めた1970年代以来、最高の水準。前回大統領選の2008年では56%だったという。

 大手メディアはリベラルで民主党支持が多いといわれるなか、こんな数字が出ているという。でも、前回のメディア不信が56%で、今回が60%だから、あまり変わりがないようにも思える。きっと、不信感を持っている人たちは、FOX NEWSを見ているんだろうなあ。で、ニュース専門テレビ局の世界では、共和党色系で保守的なFOXと民主党系でリベラル寄りのMS-NBCが視聴率を伸ばし、公正中立の報道を目指すCNNが苦戦しているという話がエコノミストの最新号に出ている。この数字、メディア不信というより分断化し、不寛容になっている米国という見方もできるかもしれない。
★CNN’s woes: Unbiased and unloved | The Economist => http://econ.st/PTplVb

『ニューヨークタイムズ』神話―アメリカをミスリードした“記録の新聞”の50年

『ニューヨークタイムズ』神話―アメリカをミスリードした“記録の新聞”の50年