クリス・アンダーソンの最新作「MAKERS」が待ち遠しい

 最近、邦訳を心待ちにしているのは、この本。

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる

MAKERS 21世紀の産業革命が始まる

ビーイング・デジタル - ビットの時代 新装版 「ロングテール」「フリーミアム」など新たなビジネス・キーワードを生み出してきたクリス・アンダーソンの最新作、「MAKERS」。副題に「21世紀の産業革命が始まる(原著の英語では、The New Industrial Revolution)」とある。インターネットに代表されるデジタル情報革命は、アトムからビットへの津波を生み出すといわれたが、デジタル化の果てに起きたのはビットからアトムへの逆流で、今度は製造業そのものを変貌させてしまうような革命が起きているということなのだろうか。英語のほうの紹介を見ていたら、「desktop manufacturing」とか、「3D printing」とか、「crowdfunding」とかいった言葉が乱舞している。また新しいキーワードが提示されていそうだなあ。
インクジェット時代がきた! 液晶テレビも骨も作れる驚異の技術 (光文社新書) 「3Dプリンター」のインパクトについては、『インクジェット時代がきた!』に関する小飼弾氏のブログの書評で知って、「すごいものができてきたんだな」と思ったものだが、こうした技術革新を含め、いまDTP(desktop publishing)革命ならぬDTM(desktop manufacturing)革命が起きているというわけで、その全体像を展望しようとしているのだろうか。どんなことが書かているのか、楽しみだなあ。
 コンピューターの世界では、DTPはダウンサイジングの象徴のひとつでもあった。今度は製造業の世界で、ダウンサイジングが起きるということなのだろうか。パナソニックソニー、シャープなど苦境になる日本の電機産業も、今度は、この新産業革命津波に襲われることになるのだろうか。本当は原著を読めばいいんだろうが、やっぱり日本語で読むほうが簡単だから、出版が待ち遠しいなあ。
 で、出版に合わせたのか、クリス・アンダーソンの来日講演も企画されている様子。
★404 Blog Not Found:文字通り、型無し - 書評 - インクジェット時代がきた! => http://bit.ly/Rzm5l4
★WIRED CONFERENCE 2012: “メイカームーヴメント”とは何か? クリス・アンダーソンの新提言 « WIRED.jp => http://bit.ly/VfgVeu
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