スマホの時代を謳歌し、7−9月決算はアップルもサムスンも絶好調。一方、シャープは...

 マイクロソフトWindows8を発売したが、それに前後して、アップルとサムスンが四半期決算を発表。まず、アップルはこんな具合...

米アップルが25日発表した7-9月期決算は売上高が前年同期比27%増の359億6600万ドル(約2兆8890億円)、純利益が24%増の82億2300万ドル(約6600億円)だった。9月に新型スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」を発売したことが奏功し、売上高、純利益ともに20%以上伸び、7-9月期としては過去最高を更新した。

 iPhone5絶好調です。iPad miniは利益率が悪いとか言っていたようだが、7−9月期としては過去最高益。そして、いまやアップルの最大のライバルとなったサムスンは...

サムスン電子が、26日発表したことし7月から9月までの決算によりますと、売上高は去年の同じ時期に比べて26%増えて52兆1800億ウォン(日本円で3兆8100億円)となりました。また、営業利益も、去年の同じ時期より91%増えて8兆1200億ウォン(日本円で5900億円)となり、売上高、営業利益ともに3か月前の決算で記録した四半期としての過去最高を更新しました。

 こちらもスマホの恩恵で、サムスン電子が四半期で過去最高益。一方、そんなスマートフォンの両雄を横目にシャープは...

シャープの2012年9月中間連結決算の税引き後利益の赤字額が、8月時点の予想の約2倍の4000億円規模に膨らむ見通しとなった。経営の柱と位置付ける中小型液晶事業の販売拡大などで業績を上向かせることが不可欠となっている。シャープは8月、業績予想を下方修正し、税引き後利益が12年4?9月期は2100億円の赤字、13年3月期は2500億円の赤字になるとしていた。

 過去最悪の赤字...。明暗はっきりしてきたなあ。日本のデジタル系メーカーの皆さんは、Windows8対応パソコンで巻き返しだあ、と本気で思っているんだろうか。何だか、既に成長の終わった戦場で頑張っているみたいだなあ。未来で戦わず、過去で死力を尽くそうとしているような...。残存者利益を取り尽くすんだという強い意思があれば、まだいいけど...。でも、そちらはどれだけ安く製造できるかの戦いにもなってくるけど、勝ち残る自信はあるのだろうか。品質は良くて当たり前、さらに、どれだけコストを抑えて、利益を出せるのかーーという戦場で、戦い続けるのだろうか。

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