総選挙で自民党圧勝が予想され、首相返り咲き必至と見られる安倍氏に対する英FT紙のコメント

 どの世論調査を見ても、自民党圧勝で、民主党もこの3年間でつくづく嫌われてしまったものだと思う。で、再度の安倍首相登場となるが、英国のフィナンシャル・タイムズは社説で、こんなことを書いていた...

安倍氏について幻想を抱いてはならない。彼は前回、だめな首相だった。国内では、指導力と斬新なアイデアを欠いた。国外では、日本の戦時中の歴史の一部の要素――帝国陸軍による性の奴隷の日常的な利用など――をごまかそうとする同氏の主張は、恥ずべきであり、近隣諸国から正当な怒りを招いた。
安倍氏が今の顔ぶれの中で最善の候補に見えるということは、2つの事実がもたらした結果だ。1つは中国の誤った外交政策、もう1つは、もっと良い人物を生み出せない日本の政治制度のお粗末な状態である。

 うーん。最後の言葉が強烈。日本の政治制度を考えてみる時なのかもなあ。中選挙区は派閥政治の腐敗を生み、小選挙区で2大政党制も機能していない。となると、次の一手は何かを考えるときなのかも。中選挙区に単純に戻すということではなく、戦後政治の反省を踏まえて、新しい枠組みを考えるときなのだろうなあ。

敗戦真相記 予告されていた平成日本の没落

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※ この本にも人材の払底が日本を破滅に追いやったという話が出ていたなあ。戦前の話だけど...